住宅事情に合わせた航空無線自宅受信方法
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携帯型受信機付属アンテナだと屋内受信困難 無線通信の予備知識が無いまま通販等で携帯型受信機を購入し予めプリセットメモリーされている各空港・飛行場・ヘリポート等の 割当周波数を受信しようとすると想像していたよりも受信感度が悪い・・・という印象を抱く方が圧倒的に多いと思います。 一方で各空港・飛行場・ヘリポートから直線距離で5〜10km程度であれば屋内でも管制官とパイロット両方受信出来るが航空機が 遠方に移動すると聞こえなくなるという方もおられるでしょう。 これを何とか改善すべく屋内で一番受信感度の良い窓側に受信機を置いてみたり、社外品のロングアンテナ等と呼ばれる50cm程度の フレキシブルアンテナを購入し試してみたが室内ではなく屋外に設置する外部アンテナがどうやら必要だという判断を下すと思います。 しかし外部アンテナを屋外に設置可能な住宅環境ではない集合住宅などもあり、諦めている方も少なくありません。 アマチュア無線をやっている方でアマチュア無線の知識や経験があれば、幾らでも方法があるのを知っているものの、アマチュア無線の知識が無い方に 対してアドバイスする上でイキナリ何と何を買い揃えて設置しろというのは少し酷な気が致します。 そこでこのシリーズでは航空無線エアバンド受信で最低限揃えて設置して頂きたい物と設置方法について解説致します。
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実際に過去又は現在使用したアンテナの一部紹介 NR-770R
アマチュア無線用アンテナの類では息の長いモデルで 恐らく30年以上前から現在も販売されている? エアバンド受信用ではありませんが全長98cmと1mを切っており 144MHz%430MHz帯アマチュア無線機と接続し、アマチュア無線機で VHF帯とUHF帯エアバンド受信もそこそこ満足出来る1本ですが UHF帯200MHz台は後に紹介するD103に比べると劣ります。 この他150MHz帯バス無線や400MHz帯JR鉄道無線Cタイプも そこそこ受信出来ます。 NR950M 144MHz&430MHz帯アマチュア無線の他エアバンド受信や150MHz帯 等に対応している為、ディスコーンアンテナほどフラットな性能は無いものの NR-770Rに比べ受信用にも良いアンテナです。 ディスコーンアンテナを設置出来ない場合はこれをおすすめします。 D130 25MHz〜1300MHz迄広域帯受信に対応したディスコーンアンテナ。 D-130はMPコネクター付き同軸ケーブルが15mついている為 屋根の上に設置出来る住宅であればオススメの1本です。 外観上あまり目立たない方が良いという方はオススメ出来ませんが 我が家でも設置しています。 D777とD103 これは完全にエアバンド受信に特化した専用設計で VHF帯120MHz付近、UHF帯300MHz付近を中心周波数 としたアンテナです。 D-777は我が家でもエアバンド受信専用の受信機に接続していますが 自宅から40km強離れた中部国際空港セントレアTWR等の管制席側 送信波もRS52〜53で受信可能です。 一方D-103はモービル用ホイップアンテナになりますが、D-777に比べて スペックは下がるものの札幌の実家滞在中はこれを使って受信しています NR-770Rでは受信出来なかった千歳RDRAPP120.1MHz等もRS55 程度で受信で来ますのでやはり専用アンテナだけあって遠方の地上 送信されている各管制席受信にはこれですね。 150MHz帯路線バス等も受信可能ですが、移動局である車輛側の 送信波を受信しようとするとNR-770に比べると若干劣ります。 400MHz帯特定小電力無線等の受信には不向きです。 集合住宅等でディスコーンアンテナ等設置困難な場合は モービル用ホイップアンテナという選択になりますが第一電波工業の 製品でエアバンド受信以外にも150MHz帯バス無線等も受信 対象するならNR950M、完全にエアバンド受信に絞るなら D103をオススメします。 どのようにして同軸ケーブルを引き込むか? 集合住宅においてこれが最大の悩みかもしれません。 窓・ドア隙間すり抜けケーブルセット 理想的な方法は屋外から屋内へ同軸ケーブルを直接引き込みたい 所ですが、住宅事情に合わせて窓のサッシに挟み込るタイプの ケーブルセットがありますので外内壁に通気口やエアコンダクトから 同軸ケーブルを通せない場合はこれを使います。 幾つも窓・ドア隙間すり抜けケーブルセットを使って部屋をまたぐ接続 方法はアンテナが拾った電波(信号)伝送の損失ロスが多くなる為 VHF帯迄は若干受信感度の低下で済むもののUHF帯になると極端に 悪化する場合がありますので十分どのようにしてアンテナ〜受信機迄の 同軸ケーブル経路を検討された上でお買い求め頂くようオススメします。 |
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集合住宅でスマートに設置するならモービル用ホイップアンテナ |
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本来であれは、アンテナは地デジテレビ放送受信用アンテナと同様、建物壁面等の障害を 受けにくい屋根の上や屋上に設置するのが最適ですが、先述している通り 住宅事情に合わせた航空無線自宅受信方法となるとBS/CS衛星放送受信用アンテナ の取付器具ベースとパイプ基台を活用し設置する方法があります。 左図はマスプロ電工の各種取付器具ベースでですが他社にも同様の製品があり、 パイプ基台はコメット製品ですが第一電波工業他数社から各パイプの径φに合った ものがあります。 画像で紹介しているパイプ基台は手持ちの雑品(笑)ですが簡単に構造を図で 解説している通り各種金属パイプに取付可能です。 |
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